★★★ オーディオ遍歴 ★★★
自作オーディオ この趣味をやり始めたのは高校の頃からです。
私の 高校の頃は オーディオのブームでもありました。 高校の部活で文科系の科学一部という部に 1年の時入ったのですがその時 部室であった物理準備室に コーラルというメーカーの 同軸2Way 8CX501というスピーカーが1個置いてありました。
卒業していった先輩が部の予算で買っていたのでしょうが スピーカーユニットだけで ユニットを入れる箱がありません。
で、説明書に書いてあった指定寸法の箱を作ったのが始まりでした。
翌年に もう1個ユニットを購入して箱を作り 個人でも 2セット( 4個 )作りました。
3年の 文化祭の時出品して レコードコンサートも行いました。
アンプの やすい予算で自作しました。 私より 少し上の方は真空管でアンプを作られてましたが 私の頃からは トランジスタアンプや ハイブリッドICによる パワーアンプ等作ってました。
社会人になってからは オーディオの自作からは しばらく遠ざかっていました。
メーカー製のアンプ、スピーカーを買ってそれなりに満足してました。 ちなみにスピーカーは YAMAHAの NS-690Uです。
このスピーカーは中高音のユニットがソフトドームで その当時好きな音でした。
何故なら その当時の ハードドームスピーカーは 音が金属的に聞こえてシンバルの音とかは歯切れ良くていいけどボーカルの肉声が金属的に聞こえるのがいやだったのです。 そういう中で ソフトドームの音が とても中高音が自然で爽やかに聞こえたのです。 金属的な鋭い音は出難かったですけど私は気に入っていました。
それと多重録音をやり始めたのもオーディオの自作から遠ざかる一因だったかもしれません。
最近 オーディオマニアと呼ばれる方々にお会いすると 低音がすごく重要な要素なようです。
たしかに低音をきちんと出すのは部屋の影響が大きく難しい事です。
でも 私は昔、低音はあまり気にしていませんでした。 学生の頃は ロクハンと呼ばれる 16cmのフルレンジスピーカーで音楽を聴いていたからでしょう。 重低音や 超高音は出ませんけど音のバランスや まとまり、音像定位が良くそれなりにいい音がしてました。
で、社会人になってNS-690Uで 13年ほど音楽を聞いていて スピーカーの自作はやってなかったのですが 10年すぎた頃からNS-690Uのウーファーのエッジ( 発泡ウレタン製 )が ボロボロになり敗れ始めたのです。
発泡ウレタンのエッジは 10年ほどするとこういう傾向があるそうです。 エッジにリバテープを張りだましだまし使っていたのですが 限界が来てしまいました。
で、次のスピーカーどうしようと言うところで スピーカーをまた自作してみたくなった訳です。
ところが 学生の時と違い NS-690Uに聞きなれてた耳には 自作のスピーカーの音は なかなか満足出来ませんでした。
実験的にいくつか作ってみたのですが 自分の満足する方向に音を持っていく事がとても難しいのです。
アンプだったら基本をシッカリ作れば大体いい音はしますが スピーカーの自作は自分にとってジャジャ馬のように思えました。
そんな時、今までとは異なる音の方向性を求めるという意味で バックロードホーンの箱のキットを購入し作りました。
バックロードホーンは一般的に 低音に特徴のある箱(低音のでる箱)と言われており どんな低音が出るのだろうと期待して鳴らしたら 低音より中高音の抜けの良さ 躍動感にびっくりしてしまいました。
今まで日本製オーディオ用のコンパクトなスピーカーはいかに 鼻のツマッタような様な音がしていたのかと目からウロコという感じでした。 但し 低音は やや粗削りな感じではありますが バックロードホーンの音にハマッてしまいました。
しかし、聞いていくうちに 箱の作りの弱い部分が気になってきました。 低音で箱が共振してるような音がするのです。
その後、バックロードホーンのスピーカーの箱を作る事で有名な長岡鉄夫氏の本を購入しスーパースワンと呼ばれる変わった形のスピーカーを作りました。 このスピーカーは 10cmのユニット1個で鳴らしているのですが とてもいい低音が出てました。
スーパースワンは人にやりましたが 今度 新しい限定販売の 20cmのユニット( FE-208ES )を手にいれましたのでこれを使って 長岡鉄夫氏の設計をベースにちょっと改良( 改悪? )して箱を設計して作って見たいと思います。
なお、 長岡 鉄夫氏は 残念な事に 今年( 2000年 )の 5月 29日に 他界されました。 瞑福を お祈りします。

ちなみに 5月 29日は 私の誕生日で なんでこの日にと思いましたが 「後は任せたぞ。!!」 と バトンを渡されたようでもあり
とても あの人のようには出来ないけど時間があればスピーカーの箱は作り続けて行きたいと思っております。
あとアンプですが CDの音がアナログレコードに比べて硬いので この音の硬さは本当の音じゃない。
もう少し聞きやすい音で音楽が聞けないかと言う事で それがきっかけで真空管アンプを購入しました。
真空管アンプを購入する動機としては ちょっとかわった動機でした。
真空管のオーディオアンプは今まで一度も作った事が無かったのですが MJという本に制作記事が載っていた三栄無線の 6C33C-B( ロシア製の3極出力管、USSR時代に軍事目的で開発された真空管らしいです。 )を 使ったシングルアンプのキットを購入し組み立てました。
一般的に 真空管というと暖かい音、柔らかい音、言い方を変えれば鈍った音のようなイメージがあります。
実際、そういう音のする真空管アンプもあります。 が、 私の作った 6C33C-Bのシングルアンプはそうではありませんでした。
最初、私としては CDの固い音が柔らかく聞けるのではないかという期待をしていたのですが この期待は見事に裏切られました。 固いのは 固いままストレートに音が出てきました。 過去持っていた真空管の音のイメージがこれによりガラッと変わってしまいました。 真空管アンプも 良い設計、良い部品が使われていれば 色付けのないトランジスタアンプにも劣らない素直な音がします。 さらに 音の躍動感という部分では 真空管の良い部分が出てきます。 S/N比も十分高いです。
ハム音のする真空管アンプは過去のものです。
で、この真空管アンプを作ったのが きっかけで 音楽舎の吉田さんと知り合う事となりました。
吉田さんからは 真空管アンプを改良するノウハウを色々教えて頂きました。
おかげで 更に いい音に変化しました。
で、CDの音が硬いのは CDプレーヤーに 外付けのD/Aコンバータ( カナダ パーツコネクション製 DAC-2 )を 購入し
これも キットで自分で組み立てました。 更にアップグレードキットを購入し改造しました。
オリジナルの音でもいい音がしてましたが アップグレードする事により 一見 じゃなくて一聴して音がおとなしくなった感じもありましたがよりクセのない音になったようです。 アップグレードキットの改造はちょっとやり難かったけど...。
で、CDは硬い音というのは 最近あまり意識しなくなったようです。

部屋が 6畳間のアパートなので あまり大きな音では鳴らせませんが 20cmフルレンジスピーカ+バックロードホーンを
シングルの真空管アンプで鳴らすのを 楽しみとしています。

今後の 自作の予定よしては 先ほど 出てきました FE−208ESに合う箱を作る事です。
このスピーカーも 相当なジャジャ馬? と 思われるので スピーカーの箱を作るのが楽しみです。

以下に 私の使っているコンポーネントを紹介します。