★★★  MOS FETアンプの改造  ★★★


4年前に購入した三栄無線のMOSFETの
アンプキットの改造用に4年前の2ヶ月遅れで
購入したオーディオ用ハイスピードタイプの
電解コンデンサがありました。
( 右の写真右側の大きい方、左の小さい方は
今まで入っていたもの)
買ったはいいけど一回り大きくてアンプの
ケースに入るかどうかギリギリの寸法なので
大なり小なりのケースへの改造が必要だろうと
思い面倒なのでそのままにしてました。
4年経過してコンデンサの事を思い出し、この際
交換しようと言う事で作業を行いました。
写真を見ても分かるように一回り大きいので
高さも、横幅も増えるので足元の取り付け穴の
位置も変わってきます。
作業としては、まず元々の標準品の電解コンデンサを外すところから始めます。
ハンダごてで配線を外して、電解コンデンサのバンド
のネジを外して電解コンデンサを取り除きます。
右の写真は取り除いたところです。
ハンダ付けする時より、ハンダ付けしたリード線を
ハンダ付けした箇所より引き抜くほうがやり難いので
ハンダくずを飛ばさないようにしてゆっくり
引き抜きましょう。

アンプシャーシ裏側の写真です。
新たに取り付けるコンデンサの直径が太いので
4箇所穴を追加で開けてます。
どこかわかるでしょうか。?
鉄板にドリルで穴を開ける時は、薄い鉄板の時は
あまり気にしないでいいのですが一応、ドリルの
刃先にグリスを付けて穴を開けた方がドリルの刃が
長持ちします。
このあとコンデンサを取付ける訳ですがやはり
かなり窮屈でした。 高さ的にもぎりぎりでした。
天板カバーへの加工は避けられたのでほっと
しました。
で、オーディオ用ハイスピードコンデンサを取付けてハンダ付けしました。
配線の抜けが無いように慎重に行います。
抜ける場所が悪いと最悪の場合部品を壊します。 最初にリード線を抜き取る時に先端を切ったのでやや配線が短くなり一部の配線がギリギリでした。
  音を聞いたら予想通り、抜けのいい音がしてたのですぐ音楽舎の吉田さんとこに持って行きました。
 吉田さんは私が持ってきたアンプの音を 聞いてある物を取り出しました。
 それが、右の2つの金属製の箱です。
 で、これをスピーカとアンプの間に接続しました。 最初、パッと聞いて違いが良く分からなかったのですがしばらく聞いていると確かに違う。 この違いを言葉で表現するのは非常に難しい。 音の暴れ(スピーカーの暴れ?)が押さえられるというか本来ソースにある音が出て来るような感じです。
 で、在庫処分で 2個で5千円で買いました。
 中身はマッチングトランスなるものが入ってました。 いまは、手に入らない代物です。

下の竹笛はもらったんですが 熊本大学の先生が作られたものだそうです。
 音は、なれもあるでしょうが正直いって鳴らしずらい。
それともうひとつ、アンプのボリュームのシャフトに取付けているツマミですが、以前はアルミ製でした。
 吉田さん曰く。「あとツマミを変えたら更に音が変わる。」
 え〜ツマミで音が変わるんですか。?
で、実験したところたしかに音が変わりました。
取付けたのは、亜鉛ダイキャストのツマミでした。
当然ですが、亜鉛はアルミよりずっしりと重い手応えがあります。
これは、ごく一部の人だけが知ってる音のチューニング手段の一つだそうです。

吉田さんは「僕はトランジスタアンプの音を誉める事はめったにない。 このアンプはいい音がする。」 と言ってくれました。
 
更に吉田さんからは、いくつかの改善案を頂き
また作り直したら持ってきて聞かせて下さい、
との事でした。
 それをやろうとするとまた、大々的に作り直しになるので、次の改造はいつのことやら...。
このページの左上に付けたマークはリサイクルのマーク? でしょうね。
なぜ、このマークを付けたかというと、趣味、趣向品は十分使いこなす前に飽きたらすぐ
次の物を買い替える人が多いですよね。
 けど、自分の持っている物を大切に十分使いこなしていくのもいいと思います。
そして、改造する事により新たな製品に生まれ変わります。  そういう意味でリサイクルマークを
付けたのですけど...。
 まあ、これは修理や改造が出来る人の特権かもしれませんね。